【初心者向け】SEO対策とは?webサイトの基本はタイトルが大切。
2021年12月07日
ユーザーとWebサイトの最初の接点は、検索結果に表示されるタイトルと、その下のメタディスクリプション(ページの概要を説明する部分)です。とくにタイトルは、そこをクリックしてWebページを訪れることからSEO対策としてとても重要な位置を占めます。今回は、たくさんのユーザーから見てもらえるサイトにするための、Webページのタイトルの最適化方法について、そのコツをまとめました。
SEO対策に必要な用語解説
検索クエリ
検索クエリは、GoogleやYahoo!などの検索サイトでユーザーが入力した語句やフレーズを指します。SEOの用語としては、サイト管理者が主に広告による集客のために設定する語句をキーワードと呼び、検索クエリと区別しています。今回は混乱を避けるために、とくに強調する必要のない箇所はキーワードと表記しました。
タグ
Webサイトで用いられる「タグ(tag)」とは、テキストや画像などのコンテンツについて「どのように表示するか」を指定する記号です。そのうちタイトルに付けるタグが「タイトルタグ」になります。タグを付ける(記述する)こと自体は難しい作業でないため、「タイトルタグの付け方」とあるときは、キーワードの選定などを含めて、Webタイトルそのもの付け方が書かれている場合がほとんどです。
見てもらえるWebサイトとは?
「見てもらえるWebサイト」とは、文字通りたくさんのユーザーが訪れるWebサイトに他なりませんが、多くの場合、企業のWebサイトは自社の商品・サービスの販売促進やブランディングを目的として制作されますから、それだけでは目的が達成されているとは言えません。サイトに設定された目標をどれくらい達成できているか(コンバーション率がいくらか)といった分析力が必要です。
従って、見てもらえるように作るのはもちろんですが、ECサイトなら購入・会員登録などの「目的を達成するため」に入念にSEO対策をしなければなりません。付け加えるならば、これらを総合的に考えてWebサイトを構築できるのが、Web制作会社の存在意義でもあります。
一方で、世界の検索エンジンのシェア率93%と圧倒的1位をほこるGoogleは、Webページにおけるコンテンツの内容を重視する傾向にあります。外部SEO対策にだけに気を取られて肝心のコンテンツSEOが疎かにならないよう、十分に注意する必要があることも覚えておきたいところです。
すぐにできるSEO対策
WebページにおけるSEO対策を、キーワード、リンク、表示速度の観点から1つずつピックアップしました。
1.キーワードマップの作成
キーワードマップとは、Webページに関連付けるキーワードを図で示したものです。まずメインのキーワードを設定し、そのキーワードと一緒に検索されることの多い検索キーワードをピックアップしていきます。出来上がったキーワードマップを元に、Webサイトの構成に合わせてページごとにキーワードを配置すると良いでしょう。なおキーワードの選定にはキーワードプランナー(※)などが役立ちます。
2.ランクの低い被リンクを除外する
サイトのページランクが低いとGoogleからユーザーにとって有益なコンテンツが少ないと見なされるため、被リンクの中にこのようなurlがある場合は、リンクを拒否して悪い影響が及ばないように改善しましょう。
3.ページの表示速度を確認する
Googleが検索順位を決める要因のひとつとして、Webページの表示速度があります。表示が速いページは検索順位の向上が見込める他、CV率アップにもつながりますので、もし遅い場合は、画像などのデータを軽量化して表示スピードを上げることをおすすめします。
※当ブログでは、SEO対策について次の記事でも詳しく解説しています。タイトル作成に役立つ「キーワードプランナー」の利用方法についても紹介していますので、合わせてお読みください。
▼「初心者でもできる!SEOでまずチェックすべきポイント10選」
https://www.selva-i.co.jp/blog/archives/5631
見てもらえるタイトルのコツ
見てもらえるWebサイトを構築するためには、どのようなSEO対策に留意してタイトルを付ければ良いでしょうか。適切なタイトルの付け方のコツを8つ紹介します。
1.タイトルは32文字以内
Googleの検索結果で表示されるタイトルの文字数は概ね32文字です。長いタイトルは語尾が途切れてしまうため、ユーザーに正確な情報を伝えられず、結果としてクリックされない(サイトに訪問されない)リスクが高くなってしまいます。
2.タイトルタグは必ず付ける
タイトルタグ(titleタグ)は、Googleなどの検索エンジンに対してWebページのタイトルを明示する役割を持つHTMLタグです。タイトルタグを付け忘れてしまうと、検索エンジンにインデックスされないため、どれだけコンテンツの内容がすばらしくても検索結果に表示されません。留意点としては、タイトルタグは1つのWebページに1つだけにすることです。
3.検索クエリを含める
タイトルに検索クエリを含めることで、その語句を使って検索したユーザーにWebページを見てもらいやすくなります。Googleが提供しているキーワードプランナーなどを使って、ページに適した検索クエリをタイトルに挿入しましょう。
4.複合キーワードを使う
複合キーワードは、上述の検索クエリをメインキーワードとした場合のサブキーワードにあたります。メインの語句と一緒に検索されることが多いため、より多くのユーザーにWebページを見てもらうのに役立ちます。Googleであれば、検索結果ページの最下段に列挙される検索語句以外の単語が複合キーワードです。
5.キーワードの詰め込みに注意
タイトルにはメインとなるキーワード(検索クエリ)を1つ入れ、その他に前述の複合キーワードを上手に盛り込むことが大切です。ただし、キーワードを詰め込みすぎて不自然なタイトルになると、悪質なサイトと見なされて検索順位が下がることがあります。ユーザーからも信頼を得られないので注意してください。
6.ユーザーが知りたい「答え」を明確に示す
どんな内容か判然としないサイトにユーザーが訪れることはごく稀です。たとえば「方法」や「種類」といったように、キーワードに対してユーザーが何を求めているかを勘案して、それをタイトルで明確に示すようにしましょう。
7.コンテンツにマッチしたタイトルをつける
SEO対策を強化するために独自性のあるコンテンツが重要なのは言うまでもありません。しかしせっかくコンテンツを充実させても、タイトルにその内容通り反映されていなければ多くのユーザーを集めることはできません。コンテンツにマッチした端的で分かりやすいタイトルを心がけてください。
8.Googleにタイトルを変更をされないために
Googleのプログラムが「ユーザーにとって分かりづらい」と判断すると、Webページのタイトルが変更される可能性があります。タグ、検索クエリ、複合キーワード、コンテンツとの関連性など、十分に考慮しているにも関わらずタイトルが変更される場合は次のような原因が考えられますので、確認してみてください。それでも変更されてしまうときは、SEO対策に問題のない範囲で元のタイトルを変更されたタイトルと近しくしてみましょう。
・タイトルが極端に短い/長い。
・一般的に英語表記されるキーワードがひらがなやカタカナで書かれている。
・キーワードの間に不必要な記号やスペースがあり判読が困難。
ユーザーに支持されるコンテンツ作り
ユーザーに支持されるコンテンツにするために、意識すべきことをまとめました。
・タイトルには結論を盛り込む
・画像や表を活用しよう
・データの活用を心がける
・リンクを欠かさない
・PDFには書き込みを
・対話形式で読者を飽きさせない
こちら6つを意識することはSEO対策における基本です。1つ1つについて詳しく解説します。
タイトルには結論を盛り込む
Webサイトの中で最も早くユーザーの目に入るのは、ページタイトルです。ページタイトルを改良するだけで、Webページのアクセス数が大きく変わることもあります。
タイトルは結論を盛り込むことが重要です。なぜなら、結論を盛り込むことで、「なぜその結論なのか」ユーザーの興味を引くことができるからです。なぜそうなのか分からないと、気持ちが落ち着かないことはみなさんもあるのではないでしょうか?タイトルに結論を盛り込むことで、ユーザーの素通りを防ぐ効果があります。
加えて、タイトルにはキーワードを必ず含めるようにしましょう。キーワードを含めることはSEO対策における基本です。また、タイトルは32文字以内に収めることも大事です。実際、32文字より多くすると、検索結果画面にタイトルが全て表示されません。せっかくタイトルに結論を盛り込んでも、表示されなければ意味がないのです。
こういったことに気をつけてサイトタイトルを決めると良いでしょう。
【SNS】
画像や表を活用しよう
文章だけのWebサイトよりも、画像や表を盛り込んだWebサイトの方が良いです。なぜなら文字が連続するとユーザーが飽きてしまうからです。特にスマホで見る場合、文字だけだと非常に見づらく、途中で離脱する人が多くなるでしょう。画像や表を途中で挟むことで、サイトが単調になりにくくなります。
また、画像や表を入れることで、ユーザーが視覚的に文章を理解しやすくなります。多くのユーザーは、サイトの文章を一字一句丁寧に読まず、流し読みをすることがほとんどです。流し読みでも理解しやすくするためには、画像や表が必要不可欠な要素でしょう。
ただし、文章内容と関連性がない画像や表だと、却って分かりにくくなるので気をつけてください。また、他社サイトの画像を無断で使用するのは、著作権違反となるので、絶対に止めてください。画像は正しい方法で手に入れるようにしましょう。
サイトに使う画像は、以下の方法で手に入れるのが一般的です。
・「pixabay」や「ぱくたそ」などのフリー素材サイトを使う
・自分で写真を撮影する
・画像加工ソフトを使って作る
・「クラウドワークス」や「ココナラ」を使いクリエイターに外注する
これらの方法で画像を入手してサイトで活用しましょう。
データの活用を心がける
3つ目は、データの活用を心がけることです。
「E-A-T」という言葉を知っていますか?E-A-TとはGoogleが「検索品質評価ガイドライン」で示した、ページを評価する際の最重要基準のことです。E-A-Tは次の3つの頭文字を取ったものです。
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
これら3つを意識したWebサイトを上位表示させることを、Googleは示しています。データの活用を心がけることは、この中の「専門性」に大きく関わります。
専門性を高めるためには、情報を細かく記載することが大切です。たとえば、転職に関するWebサイトの場合、「転職する人は増えています」と書かれているよりも、「20代男性の転職率は○%、女性は○%、30代は……」とデータが詳細に書かれている方が、専門性が高いのは明らかでしょう。
特にそのキーワードで1位表示を目指す場合、上位記事よりもデータの量を多くすることを目指してください。ビッグデータを成形して、ユーザーのニーズを満たす情報を公開することを目指しましょう。
データを集める方法はいくつかありますが、最も理想的なのは、自社でアンケートを取ったり取材を行ったりすることです。他サイトに掲載されていない情報は、専門性の向上に大きく貢献します。アンケートに関しては、クラウドソーシングなどを使えば比較的コストを抑えて行うことが可能です。
また、次の項目で詳しく解説しますが、権威性のあるページのデータを引用して専門性が高めることも大切です。
【SNS】
リンクを欠かさない
4つ目はリンクを欠かさないことです。リンクを欠かさないことは、先程解説したE-A-Tの「信頼性」に大きく関わります。その情報を情報源はどこなのか、正しく明記するようにしましょう。エビデンスがきちんとあるサイトは、信頼性が高いと見做される場合が多いです。
ただし、情報源とするリンクは何でも良い訳ではありません。たとえば、個人ブログやSNSの書き込みなど権威性の低いサイトのリンクは、あまりページ評価を上げることに繋がらないでしょう。
情報源とするリンクは、権威性のあるページにすることが大切です。具体的には次のようなページは、権威性が高いとされています。
・官公庁
・業界団体資料
・民間企業資料
官公庁
官公庁とは、国や地方公共団体などの役所のことで、国会や中央省庁、裁判所、なども含みます。官公庁からは1年間で約1000種類もの統計データが発表されており、様々な場面で活用することが可能です。しかも現在、データのほとんどはWebで閲覧可能です。
たとえば、転職に関する記事を書く場合、厚生労働省が発表している「雇用の構造に関する実態調査」が役立ちます。ここには、各職種の年収データなどがまとめられています。
国が発表するデータな訳ですから、当然信頼性は高いです。何か情報を獲得したい場合は、官公庁のサイトにデータがないかまず確認するのがおすすめです。
業界団体資料
業界団体とは、特定業界の企業や個人を集めた団体のことです。業界団体には会員企業から情報を収集し、その統計データを発表している場合があります。業界団体の資料も信頼性が高くおすすめです。
団体の中には、日本だけでなく世界中から収集した統計データを発表していることもあります。ただし、調査対象はあくまで業界団体に所属する企業のみであり、業界全体ではないので注意です。
民間企業資料
民間企業が独自の取材に基づいて作成した資料も、信頼性は高めでしょう。運営サービスの会員にアンケートを取って作成した資料などを、企業の公式サイトから閲覧することが可能です。
たとえば、リクルートでは会員を対象とした転職に関するアンケート結果などを公開しています。民間企業資料では、官公庁のサイトや業界団体資料には掲載されていない情報も得ることが可能です。
PDFには書き込みを
PDFファイルを公開している場合は、SEO対策を忘れないようにしてください。PDFファイルもWebサイト同様、検索結果に表示されます。しっかり対策を行い、効果的に上位表示を目指すことが大切です。
とはいえ「PDFファイルのSEO対策って何をすれば良い?」と思う方もいるでしょう。そこで、具体的なSEO対策の手順について紹介していきます。PDFファイルのSEO対策は次の3つです。
・ユーザーが読みやすいように工夫する
・meta情報を書く
・リンク元のアンカーテキストを最適化させる
ユーザーが読みやすいように工夫する
まずはPDFファイルの中身を、ユーザーが読みやすいように工夫しましょう。説得性のある部分を目立たせたり、難しい部分には補足説明を加えたりすることは重要です。他にも、冒頭部分に内容の要約と結論を書くなどして、ユーザーが内容をスムーズに理解できるようにしましょう。
また、PDFファイルはWebサイトに比べ、ユーザーは書籍に近い感覚で読むことが多いです。そのため、より専門的な内容が求められます。情報の密度をなるべく増やし、読み応えのある内容にしましょう。
meta情報を書く
meta情報とは、検索エンジンにWebページの情報を伝えるための記述のことです。PDFファイルにもmeta情報を記載することが可能です。meta情報を細かく記載し、どういった内容なのか示すようにしましょう。
meta情報を編集するには「Adobe Acrobat」を使う必要があります。Adobe Acrobatから次の3つのmeta情報を設定できます。
・タイトル
・メタディスクリプション
・キーワード
リンク元のアンカーテキストを最適化させる
アンカーテキストとは、リンクが張られている文字列のことです。アンカーテキストをクリックすることで、リンク先に遷移することができます。
アンカーテキストは実はSEO対策に関係してきます。なぜなら、アンカーテキストの文字列は、リンク先のキーワードとして検索エンジンに認識されやすくなるからです。
たとえば、「こちら」だけより「SEO対策の詳しい方法はこちら」を全てアンカーテキストにした方が、SEOの面から得であると言えます。PDFファイルのリンクを記載する場合は、この点に気をつけましょう。
対話形式で読者を飽きさせない
最後に、対話形式で読者を飽きさせないようにしましょう。オリジナルのキャラクターに文章の途中で対話をさせることで、読者に飽きられにくくなりますし、「何が言いたいのか」も明確になります。たとえば、キャラクターにその項目の結論を言わせれば、読者はそれが結論であると一目で分かります。
また、説明文だけのWebサイトはどうしても固苦しい印象を与えてしまいがちです。対話形式を挟むことで、読者に親しまれやすいサイトにすることもできます。
🔽対話形式の具体的なやり方は下記のサイトが参考になるでしょう。
【SNS】
無料で使えるキーワード選定ツール
正直、Webサイトの担当者になったばかりだと、キーワード選定がなぜ重要なのかがピンとこないかもしれません。そこで、キーワード選定に使える無料サイトの紹介を最後に紹介したいと思います。
・Googleキーワードプランナー
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
・Googleトレンド
https://trends.google.co.jp/trends/
・グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
・ラッコキーワード
・aramakijake.jp
まとめ
目的の達成率を上げるためにも、WebページのタイトルにSEO対策を施すことはとても重要です。今回まとめたタイトルの付け方のコツは誰でも比較的簡単に行えるので、ぜひ実施してみてください。加えて、突発的なトラブルやGoogleのアルゴリズムが変化した場合への即応性をお求めの場合は、Web制作会社のご利用をおすすめします。
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