人材業界は、人手不足の業界が増えている現代において、非常に重要な役割を果たしています。
しかしその反面、有料職業紹介事業所の登録数はコンビニに届く勢いで激増しており、競争が激しくなっているのも事実です。
弊社では人材業界の企業100社以上の支援実績があり、弊社自身も人材事業を行っていますので、その視点で人材業界の最新動向について解説していきます。
人材業界の事業
一口に人材業界といってもさまざまな事業がありますが、ここでは主要な事業について紹介します。
- 人材紹介
- 人材派遣
- 求人広告
- 人材コンサルタント
人材紹介
人材紹介は、求職者と企業を結び付けるための仲介業務です。
求職者と企業のどちらの希望も尊重し、双方が納得する提案を行うことが求められます。
人材派遣
人材派遣は、企業に一時的な労働力を提供するサービスです。
企業の需要に応じて、必要な人材を迅速に派遣することが求められます。
求人広告
求人広告は、企業が求職者に対して求人情報を発信するための手段です。
求人広告を事業とする企業は、広告の作成や運用代行などを行っています。
求職者の興味を惹く求人広告を作成し、より多くの求職者の目に留まるようにすることが求められます。
人材コンサルタント
人材コンサルタントは、企業の採用戦略や人材育成に関するアドバイスを行う専門家です。
短期的に応募者を増やすというよりは、中長期的に企業の採用活動を成功させるための支援を行うことが多いです。
人材業界に将来性はある?
人手不足が深刻化している業界も増えていることや、近い将来仕事をする人がいなくなることは考えにくいことから、人材業界は一見将来性がありそうに思えますが、実際はどうなのでしょうか。
結論から言うと、人材業界は将来性がある業界と言えるでしょう。
しかし、ただ参入すれば儲かるわけではなく、今後は下記を踏まえて事業を行っていく必要があります。
- 景気や経済に左右されやすい
- グローバル人材の需要が増加する
- 高齢者の就労への対応が増える
景気や経済に左右されやすい
人材業界は、景気や経済の動きに大きく左右されやすい特徴があります。
経済の好況や景気の回復が起こると、企業の採用活動が活発化し、人材の需要が高まります。
しかしその一方で、不況や景気の悪化が起こると、企業の採用活動が減少し、人材の需要が低下します。
実際に新型コロナウイルス拡大の影響により、一部の分野では大きな打撃を受けました。
また、テクノロジーの進化や産業の斜陽化により、将来的に需要がなくなる仕事が出てくることも十分に考えられます。
グローバル人材の需要が増加する
海外展開を行う企業が増える中で、異なる文化や言語に精通し、国際的なビジネスに対応できる人材の需要が増加しています。
人材業界においても、グローバル人材の紹介や派遣の需要が高まると考えられます。
少子高齢化による人手不足であることからも、外国人人材の受け入れを積極的に行っている企業は増えており、将来的にはさらに増えると予想されます。
高齢者の就労への対応が増える
高齢者の就労への対応も、人材業界において重要な課題となっています。
少子高齢化による人材不足が続いているため、高齢者の雇用を行う企業が増えています。
また、2020年の高年齢者雇用安定法の改正により、定年を70歳まで引き上げることや、定年制の廃止などが努力義務として定められました。
これにより、高齢者の雇用は今後さらに増えていくと予想されます。
成長している企業の特徴は?
人材業界で成長している企業には、以下のような特徴があります。
- 社内の人材育成に力を入れている
- 人材以外の事業も行っている
- 顧客のニーズを把握できている
社内の人材育成に力を入れている
成長できる企業は、最初から優秀な人材が現れるのをただ待つだけではなく、ポテンシャルのある人材を育成することにも注力しています。
短期的に見れば教育コストはかかるものの利益は低いので損に見えますが、長期的に見れば、優秀な人材が現れるのをただ待っていただけの企業よりも生産性や競争力が向上し、成長につながります。
人材以外の事業も行っている
成長できる企業は、事業を多角化することができています。
人材紹介や派遣だけでなく、教育やコンサルティングなど、さまざまな事業に取り組んでいます。
人材事業は今後も需要の高い事業である可能性は高いですが、前述の通り景気などの外部要因に左右されやすいため、人材事業一本というのはリスクが高いです。
収益の多様化やリスクの分散を図ることで、安定した成長が期待できます。
顧客のニーズを把握できている
成長できる企業は、付加価値を創出することができています。
顧客のニーズを的確に把握し、それに応じたサービスやソリューションを提供しています。
人材事業はサービスの差別化が難しいですが、顧客のニーズを深掘りしていくことで、付加価値の創出はいくらでも可能です。
既存のサービスをただ後追いするのではなく、いかに「求職者が自社のサービスを選ぶ理由」を提示できるかが、今後の成長に影響すると言っても過言ではないでしょう。
DX化に対応している
成長できる企業は、DXを活用して業務の効率化を図っています。
人材業界は全体的に見るとDX化が遅れがちではありますが、一部の企業ではオンライン化されたプラットフォームやAI技術を活用することで、業務プロセスの効率化を実現しています。
よりスムーズかつ効果的なサービス提供が可能となり、企業の成長を促進しています。
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人材事業をこれから行う・人材業界でさらに成長を目指すなら、セルバの「BizNext(ビズネクスト)」を活用することがおすすめです。
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まとめ
人材業界は、将来的にも需要が高まる要因が多数存在しており、成長している企業も多くあります。
ただ参入するだけで儲かると言えるほど甘くはありませんが、優秀な人材の確保だけでなく育成、事業の多角化、付加価値の創出、DXの活用などに取り組むことで、これから参入する企業でも業績を伸ばしていくことは可能です。
人材業界に興味を持つ方にとって、将来性や成長の可能性を考える上で参考になる情報を提供できたら幸いです。
これから人材事業を始めたい方は、弊社セルバまでお気軽にご相談ください。
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