派遣会社の設立は儲かる?利益が出る仕組みやマージン率をわかりやすく解説!

派遣会社ってどうやって儲けているの?意外と稼げないって本当?

会社に派遣社員を送って報酬を得ている派遣会社ですが、どれくらいの利益を出せるのでしょうか?
今回は人材派遣のビジネスモデルを紹介しつつ、マージン率から派遣会社の利益率を紹介します。

目次

人材派遣の仕組み

人材派遣の仕組みは、派遣会社が自社の労働者を他の企業に派遣することで成り立っています。
派遣会社は派遣社員と雇用契約を結び、派遣先企業とは派遣契約を結んでいるのです。

人材派遣の種類は2つ

人材派遣には、一般派遣と紹介予定派遣(※特定派遣は中止)の2つの種類があります。

一般派遣

一般派遣とは、派遣会社が自社の労働者を企業に派遣する形態で最も一般的な形式です。
派遣社員は派遣元の派遣会社の所属となりますが、実際に働く場所は派遣先の企業となります。
一般派遣では、派遣社員が派遣先企業での業務に従事する一方で、派遣会社が給与や社会保険料などの労務管理を担当します。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、派遣会社が派遣社員を一時的に派遣し、一定期間後に派遣先の企業に直接雇用してもらうことを目的とした派遣形態です。
派遣社員は、派遣会社の所属となりながら、将来的には派遣先の企業の正社員として働くことができる制度です。

「利益率1.2%!?」人材派遣会社のマージン率を解説

人材派遣会社は、派遣先会社から「報酬」を得て運営を行っています。
その報酬のうち、経費を差し引いた残りが派遣会社の利益となります。

以下は報酬の内訳です。

報酬の内訳割合
派遣社員の給与70%
社会保険料+有給費用15.1%
諸経費13.7%
営業利益1.2%

報酬の70%は給料に充てる

これは派遣先企業から支払われた報酬のうち、約70%を派遣社員に給与として支払います。

業種にもよりますが、平均して70〜80%が派遣社員の給与になります。

社会保険料+有給費用で15.1%

派遣社員の社会保険料や有給休暇分の給与は派遣会社が負担します。これが報酬のうち15%以上を占めます。

派遣先会社が負担しているわけではないので注意!

諸経費を引くと残る営業利益は1.2%

そこから派遣会社運営のための経費を引くと、営業利益はわずか1.2%ほどになります。
人材派遣事業は思ったより、利益率が低い事業と言えます。

派遣会社は報酬をピンハネしている!

そう言われることが多いですが、実際はピンハネできるほど利益が残っていないことが多いでしょう。
派遣社員の給与が50%以下など、かなり低く設定されていないと難しいと言えます。

諸経費の例
  • 人材募集にかかる費用
  • 事務所の賃貸料
  • 労働者の教育費用など

人材派遣を成功させるためのポイント

人材派遣事業を成功させるために以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 優秀な人材の確保
  • 派遣先の新規開拓
  • 経費削減

優秀な人材の確保

人材派遣を成功させるためには、優秀な人材の確保が不可欠です。

派遣会社は、クライアント企業のニーズに合った適切な人材を提供することが求められます。
優秀な人材を確保するためには、以下のポイントに留意する必要があります。

適切なスキルと経験を持つ人材の採用:人材のスキルセットや経験を評価し、派遣先の要求に適合する人材を採用することが重要です。

面接や評価プロセスの強化:適格な人材を見極めるための面接や評価プロセスを強化し、優秀な候補者を選び出すことが必要です。

継続的なスキルアップと教育プログラムの提供:人材のスキルアップやキャリア開発のための教育プログラムを提供することで、派遣社員の成長を支援しましょう。

優秀な人材の確保は、クライアント企業の満足度向上や信頼の構築につながります。これにより、人材派遣会社の業績向上と成功につながるでしょう!

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派遣先の新規開拓

派遣会社が成功するためには、派遣先の新規開拓も不可欠です。
新たなクライアント企業を獲得することにより、ビジネスの拡大と収益の増加が期待できます。

派遣先の新規開拓には以下のポイントに留意する必要があります。

マーケットリサーチの実施:需要の高い業界や市場動向を把握し、派遣サービスが求められる分野を特定します。

ネットワーキングの活用:業界関連のイベントや交流会に参加し、新たな取引先とのつながりを築きます。

既存クライアントへのサービス拡大:既存のクライアント企業との信頼関係を築きながら、新たなニーズや機会を探ります。

派遣先の新規開拓は、派遣会社の成長と競争力の向上につながります。積極的に取り組み、市場のニーズに応えることが重要です。

経費削減

派遣会社に限らずビジネスにおいて、経費の削減が非常に重要です。
経費の削減により、利益率を向上させることができます。

以下は、経費削減のためのいくつかのポイントです。

コスト効果の高いリソースの活用:必要なリソースを最適なコストで調達することで、経費を削減することができます。

デジタル化と自動化の導入:業務のデジタル化や自動化により、人的リソースの負担を軽減し、効率を向上させましょう。

経費の見直しと交渉:必要な経費を定期的に見直し、必要な場合にはサプライヤーとの交渉を行いましょう。

経費削減は、派遣会社の収益性を向上させるために不可欠です。
効果的な経費管理を行いながら、経営の健全性と競争力を確保しましょう。

まとめ

人材派遣事業は利益率が約1.2%と言われており、イメージほどは利益率が高い事業ではありません。
利益を確保し人材派遣事業を成功させるためには、優秀な人材の確保、派遣先の新規開拓、経費削減の3つが不可欠です。

弊社セルバでは求人サイトの開発だけでなく、人材事業も行っており、労働者派遣事業の許可を得ています。
人材派遣事業の立ち上げについてご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

ただシステムを作るだけではなく『売れる仕組み』を創る!
東京・大阪を拠点に20年、システム開発やWEB制作を行っています。
従来のシステム開発だけでなくレベニューシェアでの開発も承っておりますので、サイトやアプリをリリースした後も追加料金や仕様変更でかかるコストは抑えたい、リソース不足で管理や運用ができない、ビジネスのことを相談できるパートナーがいない…という企業様はお気軽にご相談ください!

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